初めてのパイロン練習会

例年1~9月は土日の休みがほぼ無く仕事だけの生活で「いつか参加したい」と思っていても実現しなかった長野二輪安全競技会さん主催の練習会だったけど、秋になり生活に少し余裕が出てきた事と先月の甲府一人旅で感じた「安全運転のために練習が必要」が重なり「秋の飯綱高原練習会」参加が実現しました。

初めてのパイロンを使った練習会にビビりながら最初は8の字の練習。
当然うまく走れないし、どんなラインで走ったら良いかも分からない状態だったので、上手な人にアドバイスをもらいながら修正していくと、何となくそれらしく走れるようになってきました。

パイロンスラロームが楽しすぎる

こうなると欲が出てきてメインのパイロンスラロームのコースの方を走りたくなってきます。
遅くても煽られる事は無いようだし、何事も経験!上手く走れなくて当たり前と思い切ってコースイン。

コースは大きな赤と青のパイロンで設定されたターンと小さなマーカーで区切られていて、どこを走ったら良いか分からない状態にはならない新設設計!
コースの中にはこれまで経験したことが無い小さなRのコーナーがいくつかあってどうやって曲がれば良いのかよく分からなかったけど、ちょっと大きめのコーナーはとても気持ちよくステップをするまでバンクさせて走る事ができました。

パイロンコースでのトリッカーの可能性

撮っていただいた写真で確認したところ、ギリ足出してないだけで前乗りリーンアウトのオフ車乗り全開でびっくり。

教官のKさんから以下をご指導いただいたので忘れないようにメモ。
安定したタイトターンのために練習したい。

  • 外足蹴り=セルフステアのきっかけ
  • 脱力=外足蹴りとセット
  • リーンウィズ=強く荷重がかかる
  • リヤブレーキ=クリッピング付近まで
  • 目線=ピンポイントで先を見る

ただ、GP-210というバイアスのオンオフタイヤかつザ!中途半端バイクのトリッカーが思いのほかよく走ってくれて、改めてトリッカーの無限の可能性を感じる結果になりました。

安全運転に必要なのものは自制心

教官のKさんとの会話

Kさん
「なぜこの練習会に参加したんですか?」

ハタマチ
「若い頃バイクで事故を起こして20年以上乗れない状況になりました。数年前に復帰し今年の春に峠道で融雪剤に乗って転倒しバイクを廃車にしました。また、先月遠乗りする機会がありその時に峠走りのペースが速すぎると感じて…3度目は無いと思い安全運転の技術を身につけるために参加しました。」

Kさん
「聞いてください。運転技術を身につけるのはとても大事なことですが公道において安全運転のために必要なものは技術ではなく気持ち、スピードを出さない自制心ですよ。いくら技術があっても絶対に事故を防げるわけではなくスピードを出し過ぎた結果酷い事になります。公道ではスピードは控えてこういった閉鎖環境で思い切りバイクを楽しんでください。」

Kさんの言葉で目が覚めました。

自分は、運転技術が身を助ける=安全運転と勘違いしていました。
Kさんが言うようにスピードが低ければ何か不測の事態が発生しても、
・停止できる
・回避行動がとれる
・転倒しても運動エネルギーは低い
と言った最悪の事態にならない事が予想できます。

この教えによって、公道では極力スピードを落として走行し、バイクコントロールは閉鎖環境で思い切り楽しむというスタンスに変わりました。